【新唐人2015年08月26日付ニュース】
天津爆発事故の中心地、浜海新区(ひんかいしんく)で、爆発によって出来た水の溜まっている巨大な穴に、標準値の800倍を超えるシアン化ナトリウムが検出されました。そして、同市を流れる川に大量の魚が死んでいるのが発見されました。当局は魚の死因は酸素不足だと発表しましたが、不信感を抱いている住民は水質汚染を心配し、ミネラルウォーターと浄水器で対応しています。
20日午後の記者会見では、政府は爆発事故の中心地域以外の汚染値は、国家の基準を超えていないと発表しましたが、同じ日の午前、爆発の中心地から6キロの川岸で魚が大量に死んでいるのが発見され、市民は政府の発表を疑っています。
天津爆発地区の住民李さん
「ここの空気はひどいです。離れたところはまだましです。その川はここからも近いので、私たちはミネラルウォーターを買って飲んでいます。政府の話は信用できません。多くの人が下痢をして、皮膚に黒い斑点が出ています。」
天津市環境測定センターの20日の発表によると、現場近くの川でシアン化ナトリウムは検出されていません。国家農業部は魚の死因は酸素不足だと発表しました。
天津爆発地区の住民胡さん
「本当に心配です。知らされている事が少なすぎます。うちはボトルの水を買って飲んでいます、あわてて浄水器も付けました。たった数人の考えで、全てが決められてしまい、納得できません。」
8月12日、大爆発が発生した天津の倉庫では700トンのシアン化ナトリウムをはじめ、危険物質が3000トン余り置かれていました。20日、当局の発表によると、爆発の中心地域に直径60メートル以上の穴ができ、シアン化ナトリウムの平均値は標準値の40倍以上、最も高いところでは800倍以上になっています。全ての処理を終えるのは3ヶ月は必要だとみられます。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/08/21/a1218909.htm(中国語)
(翻訳/小松、真彌 ナレーター/水田 映像編集/李)